2009.4.24-25  チュニジア  カルタージュ公演
マダール・カルタージュ
2006年のチュニジア公演に続き、2度目の公演はチュニスから東北15kmの郊外にある古都 カルタージュ(カルタゴ) にて行いました。今からおよそ2800年前に植民市としてフェニキア人により開かれたカルタージュは、ギリシア・ローマ・アラブ・トルコと 覇権をめぐる歴史の荒波に翻弄され、繁栄と破壊を繰り返してきました。現在では風光明媚な観光都市、遺跡と博物館の街、閑静なベッドタウン として人々を魅了しています。
両日とも晴天に恵まれ、初日は満席。オープニングは結成して30年という地元のコーラス愛好会「チュニス・シンガーズ」が舞台に立ち、 日本の唱歌を披露してくださいました。
茶の湯デモンストレーションでは亭主役を北之台雅楽会会長井口陽一郎が務め、 24日は在チュニジア遠藤茂日本国大使と大使夫人をお客にお迎えました。
休憩時間には抹茶と干菓子を一階ロビーにてふるまい、来場者全員に日本を味わっていただきました。また、客席入口のある二階ホールには ジャスミンクラブ(Jasmine Club)の方たちによる素晴らしい生け花がたくさん展示され、文字通り花を添えていただきいました。
第2部の雅楽では、平調音取と越殿楽、催馬楽、舞楽「青海波」を鑑賞していただきました。
また、この日はチュニジアの音楽院生と雅楽の質疑応答の時間をもちました。
25日は、正午から二時間にわたって「舞楽ワークショップ」を開催。地元でダンスを習っているプロのダンサー等が11名参加し、 舞楽の説明と動き等を学びました。

会場:マダール・カルタージュ(230名収容)
主催:北之台雅楽会  後援:在チュニジア大使館
入場者:24日 230名、25日 150名
プログラム:
24日 19:00-21:00
【第1部】日本の唱歌(ゆりかごの歌、早春賦、さよなら、花の街)/茶の湯デモンストレーション/休憩(抹茶サービス)
【第2部】雅楽 1.管弦「平調音取」「越天楽」2.歌謡−催馬楽「更衣」3.舞楽「青海波」
25日 14:00-15:40
【第1部】茶の湯デモンストレーション/休憩(抹茶サービス)
【第2部】雅楽 1.管弦「平調音取」「越天楽」 2.歌謡−催馬楽「更衣」3.舞楽「青海波」

茶の湯1 茶の湯2 茶の湯3 舞楽ワークショップ

在チュニジア遠藤茂日本国大使と大使夫人

亭主役を務める井口陽一郎北之台雅楽会会長

折り紙の器に盛られた干菓子を受け取る来場者

キネシオロジー・エクソサイズの実習を行う受講者

来場者の声:
「もっと音楽が聞きたかった」「ブラボー!!とても素晴らしかった。もし、他にも日本の文化があれば是非発見したい。次のコンサートにも参加したい」 「日本文化紹介の行事が首都チュニスだけでなく、他の地方でもやって欲しい。特にスース(チュニスより200km南の都市)で」 「とても素晴らしい夜でした。そして、日本で生活したいです」
「とても心が安らぐ夜でした。私は大変好きになりました」「とてもエキゾティックで心地よい大事件だった」
「海外でこのような活動をされている事は日本人としてとても誇りに思います」
「私は初めて日本のセレモニーを見ましたが、その価値を理解する事が出来ました。セレモニーの中で、彼らの姿勢、動き、 そして進行全てが素晴らしく幻想的でした」
「茶の湯の時に、説明を入れてくれたらもっと良く理解できたと思います」 「次回はアラビア語で話してください」「また来て下さい。もっと、もっとそしてもっと。ありがとうございました」

♦関連サイト
在チュニジア日本大使館---広報文化事業カレンダー(日本語) | 広報文化事業カレンダー(フランス語)
チュニジア政府観光局--- The Tunisian National Tourism Office(英語)
inserted by FC2 system